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円道寺の行事

庚申祈祷大般若法要
こうしんきとうだいはんにゃほうよう

庚申祈祷大般若法要とは

「庚申祈祷大般若法要」とは、円道寺のご本尊である庚申さま(青面金剛明王)に、皆さんそれぞれがお持ちの願い事がかなうよう祈祷する法要です。

普段のお勤めは、木魚に合わせ読経を厳かに行いますが、祈祷法要はそれとは対照的に、勇ましい祈祷太鼓に合わせて威勢よく勤めます。

法要中、参詣者お一人ずつ、「理趣分経」(りしゅぶんきょう・後述する「大般若波羅蜜多経」の第578巻)を頭の後で転読し、背中を叩いて加持祈祷します。

これにより災いが振り払われ、庚申さまの徳を授かることができます。

本堂須弥壇上の本尊・庚申さまに向かって御祈祷を行います。
お一人ずつ、理趣分加持を行います。

大般若波羅蜜多経について

法要では「大般若波羅蜜多経」というお経の本を転読します。

「大般若波羅蜜多経(だいはんにゃはらみったきょう)」、または略して「大般若経」といいます。

今から約1400年前(日本では聖徳太子の時代)、西遊記でおなじみの中国の高僧「玄奘三蔵」(げんじょうさんぞう・三蔵法師)が、遙かインドよりシルクロードを経てお釈迦様のありがたい経文を、中国へ持ち帰られました。

西遊記はその旅の苦労・苦難の大きさから後の世に作られた物語です。

三蔵法師は中国に戻られたあと、持ち帰ったお経の翻訳に、生涯の後半を捧げられました。そしてできあがったお経の一部が、この「大般若波羅蜜多経」です。

玄奘三蔵・東京国立博物館蔵
一部とはいえ、冊数にして600巻にもおよぶ壮大なもので、そこには仏教のもっとも基本となる思想が説かれています。

ちなみに私たちが日頃よく読経や写経をしている有名なお経「摩訶般若波羅蜜多心経(般若心経)」は、この大般若経のもっとも大事な事・心髄を「262文字」のお経にまとめたものといわれています。

日本では、古来より御祈祷を行うときに、この大般若経の転読が行われてきました。転読とは、お経の本を左右に威勢よくパラパラと操ることをいい、大般若を転読する法要を「転読大般若」といいます。
この転読を行うことにより、600冊のお経を読んだのと同じ御利益があり、また本から起きる風によって、その場が清められ皆様の願いがかなうことにつながるといわれています。

円道寺以外でも、様々な法要でこの「転読大般若」が行われています。

円道寺の大般若経は、檀信徒の皆様や近隣の方々のご寄進により、平成16年に揃えられたものです。

大般若波羅蜜多経
大般若波羅蜜多経の転読

お参りの仕方

開催日:毎年5月第3土曜日
時間:午後2時頃より約1時間。
御祈祷料:5,000円
事前の予約:必要ありません。ただし急遽日時が変更になる可能性もありますので、事前にご連絡いただくと間違いありません。

※御祈祷受付表に、お名前を記入していただくと、法要内で読み上げ致します。
※宗旨宗派は問いません。